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投資信託・FXのトラスト・トレーダーズ > 投資コラム > 09年12月06日 デフレが日本経済に与える影響 |
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デフレが日本経済に与える影響 |
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5万円ネットブック、1,000円ジーンズなど、低価格の商品が日々報道される昨今ですが、WTはこれをとても危惧しています。
日本人はデフレに慣れきっています。そりゃ当然です。直近の数年間を除けば、過去10年以上にわたってデフレの沼にどっぷりと浸かってきたのですから。
デフレになると、物価は低下、企業の収益も減少し、この結果コスト削減が進み賃金も低下、雇用も不安定になります。そして一国の経済が縮小に進むという悪循環をもたらします。
本来であれば、デフレは断固として回避すべき現象であり、官民一体となって対策を打ち出していかなければなりません。
しかしながら我が国の場合、前述のとおり、最早デフレを満喫しているという状況にすらあります。
経済の規模が縮小すれば、日本の国際的位置づけは低下します。外国から見た場合、デフレ環境下にあり価格競争が激しい市場はまず魅力的ではありません。
ただでさえ一時に比べると国際的地位が見るも無残なレベルに落ち込んでいる日本。新興国に牽引されて先進各国も金融危機から急回復するなかで、堂々と
「国民の皆様、我が国はふただび、愛すべきデフレに突入しました!!」
のような恥ずかしい宣言をしてしまう政府。
その恥ずかしさに耐えかね、なんらかの行動をとるかと思いきや、うつむきがちに資本供給を発表し、デフレに関しては口をつぐむ日本銀行。
挙句の果てに、低価格の商品をここぞとばかりに評価しとりあげるマスコミ。
昔であれば、ケチはかっこ悪いものだったのが、今では金を使わない若者が溢れかえり、それがまたいたって当然のような風潮になっています。
というわけで、お先が真っ暗な我が国経済。なんとかならないものでしょうか。
お金は使わないと回りません。
投資に関しても同じです。
12月4日の投資コラム、来年の日本株見通しでは、来年初頭は株価の反発に期待できると書きましたが、それはあくまで一時的なものです。
現在のような超低金利政策が続けば、普通であれば株式市場にお金が流れます。預金や債券投資では大した収益が上がらなくなりますので。
それがデフレ環境下では、モノが安くなることから実質的に放っておいてもお金の価値が上がるので、市場からは更なる資金流出が発生します。
そして、企業は商品を永久に安くし続けることはできません。
価格競争に敗北した企業はどんどん倒産していきます。
極めて不健全かつ不毛な価格競争が続くわけですね。
ここまでで、デフレが経済に与える影響はご理解いただけたと思います。
ここでWTが素敵な対策をバーンと提示できれば良いのですが、いかんせんメディア主導のデフレな気がしますので、経済的な案が思い浮かびません。
なにか良いアイデアがあれば、是非ご連絡ください。
小さいながらも、日本全体にメッセージを流すことの出来る職務(このサイトではないです)についていますので、そういった提案の糧にさせていただきます!
以上
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